【体験談】80歳以上でも大丈夫!初めての不動産売買

暮らし

2026年梅雨、人生初の中古マンション購入に挑戦しました。
とはいっても、お金を支払ったのは私の母(80代)です。
私がしたことといったら、母の付き添いと不動産会社などとの調整くらいでして。

母が途中で投げ出すのではと、ものすごく不安だったのですが、何事も試しにやってみるものですね。
購入申し込みから鍵をもらうまで4週間。これは、不動産売買においてかなり速いほうらしいです。
本格的な夏が始まる前に決着できて概ね満足しています。

ちなみに、不動産会社の話によると80代、90代で不動産売買するのはそれほど珍しくなく、100歳でもいるそうです

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不動産売買は身体や認知に少し問題があってもできる

約1ヶ月とはいえ、いつ何が起きても不思議じゃない80歳以上です。やる気ともう一つ、健康状態が気がかりでした。
母は命にかかわるような持病はありませんが、歩くとき2本の杖が必要な状態で足があまりよくないです。外出時には、念のため車いすを持参しています。
あと、『同じ話を何度も繰り返す』『怒りっぽい』など認知の低下がややみられます。

足についてですが、少し歩けるのとまったく歩けないのでは、けっこう差があるかもしれません。
マンションを見学したときも車いすを持っていきましたが、床を傷つけたり汚したりするのが心配だったので、室内では利用を避けました。すると、当然、歩いたり立ったりする時間が長くなります。
室内にまだ家具等が置いたままであれば、ちょっと椅子を借りることもできたかもしれませんが、私たちが見学した部屋は空だったので座ることができず、母はかなり疲れた様子でした。
仮に車いすに乗ったまま部屋に入ったとしても、段差で移動に苦労したかもしれません。
もし母が1歩も歩けない状態であれば、はたして無事契約を終えられたのか、やや疑問が残ります。

不動産購入で買主が最低限しなければならないこと

見学:1日目
購入申し込み:2日目
契約:16日目
決済・引き渡し:28日目

中古マンション購入にあたり、母が直接不動産会社などの取引関係者と直接会ったのは全部で4回です。
見学と申込み、契約と決済。それぞれ同日に行うことも可能でしたが、母の体力が不安だったのでやめました。

母がしたことは、基本的に売買契約書など書類への署名のみです。十数枚の紙にひたすら自分の名前を書くという単純作業。普通の人からすれば造作もありませんが、これが80以上の高齢となると手間に感じるようです。ただ、あくまで買主本人が自分で書くことが大事で、字の上手い下手はそれほど関係ないのは幸いでした。
捺印については、本人確認のしようがないこともあり、不動産会社が代わりに全部やってくれました。

中古マンションの見学

不動産会社との待ち合わせ場所は、マンション現地。自宅からの距離が不動産会社の事務所より近かったので、そうお願いしました。
移動手段は、マイカーがないこともありタクシー。もしマイカーで行くのなら、駐車場の有無の確認が必要です。
見学日時は、平日の午後2時。これは、不動産会社の担当者の都合次第のところもあります。また、売主が居住中だと、さらに希望日時が制限されそうです。

見学した部屋は4階。もしエレベーターがなかったら、ここは選びませんでした。高齢者の場合、1階か2階のほうがいいのでしょうが、空きが出るまで待っていられる状況ではなかったので、このあたりは妥協しています。
ただ、実際住んでみると、眺めがよかったり、外の音が気にならなかったりするなど1階では得られそうにないメリットにいくつか気付きました。

見学した時間は30分程度。室内を見る時間より、不動産会社と話をしている時間のほうが長かったかも。

デジカメやメジャーも一応持ってきましたが、使いませんでしたね。ネットで調べると床にボールを転がして家の傾きを見たほうがいいみたいな意見もありますが、もしそんなに傾いているのなら、不動産会社がなにかしら言うと思うんですよね。
まあほんとザッとです。部屋が綺麗か汚いか。トイレとかお風呂とか、最低限必要な設備は整っているか。あと、うちの場合は部屋と部屋の間の段差ですね。これが高いとこだと10cmくらいありました。転倒が怖いですが、まあこれも仕方ないかと。今のところ、リフォームはせず薄い踏み台で対処しています。

不動産会社との話しは、前のリフォーム時期、売主、隣人、駐車場、ペットが中心でした。
どうも現在は、ペットを飼いたい人が多いようですね。うちのマンションはペット禁止なの
で、これを理由に躊躇している人も。

母が立ち疲れたところで、見学は終了しました。特に時間制限の話はなかったのですが、長くても1時間くらいにみておいたほうがいいでしょう。
この後、お金に関する説明を事務所でどうですかという話がありましたが、母の疲労が気になったので、翌日にお願いしました。

中古マンションの購入申し込み

不動産会社の事務所ではなく、私たちの当時の自宅で行いました。
移動の手間がかからずタクシー代が節約できて、試しに言ってみる価値はあると思います。

かかった時間は40分くらいです。
申し込みの前に、購入費用の説明があります。
マンションそのものの代金に不動産会社に支払う手数料等の諸費も含めて、だいたいこのくらいかかりますが、どうですか?という感じです。
これで問題なければ、購入申し込み用紙の記入に移ります。

日付、名前、当時の現住所、電話番号、生年月日。
すべて、買主である母自ら書きました。
ここで、記憶、判断、理解などの認知に支障がないか、不動産会社は判断している様子でした。
私も、引き渡しが完了するまでずっと不安でした。「申し込みなんかしたっけ」とか「やっぱりやめる」とか途中で言い出さないか。
こうならないようとりあえず私がやったことは、家に関する話を頻繁にすることです。引っ越しはいつとか、洗濯機は買い替えて冷蔵庫は持っていってとか、家を買った後のことまで具体的に。もう後戻りはしないように。前向きに。いいことのように。

申し込み用紙の記入が終わったら、この後の手続きの流れの説明です。
幸い、この時点で申し込みをしたのは私たちだけだったので、契約日、決済日についてもだいたい決めました。
もし他に先に申し込んでいる人がいたら、いま私たちがこうしてここに住むことはできなかったかもしれません。

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中古マンションの売買契約

これは不動産会社の事務所で行います。
とても気の利く親切な不動産会社で、自宅まで車で迎えに来てくれて本当に助かりました。

契約した日は日曜日です。
午後2時からはじめて5時頃に終わりました。
ざっと3時間。平日だと仕事を休まなければならないということで、土日に行うのが一般的なようです。

なんでこんなにかかるの?
と当然思いますが、契約書に署名・捺印以外に、土地・建物・売買などの説明や手付金の支払いなどやることがたくさんあるからです。
そうはいっても、作業の大半は不動産会社がやってくれて、こちらとしてはほとんど話を聞いているだけ。
母が途中で眠ってしまうのではと危惧しましたが、意外に大丈夫で、不動産会社や売主との会話もちゃんとできているようでした。

売主とは、この日に初めて会いました。
売主と買主の関係は一期一会に近く、鍵をもらえばもう2度と会うことはないのでしょうが、前の住人がどういう人なのか前々からちょっとは気になっていました。売主から断られる可能性もゼロではないと思うので。
実際会い話してみるといたって普通。
子連れということもあり、なんとなく安心した気持ちになりました。

ちなみに、この契約ですが、代理でも可能だそうです。
一生に一度のイベントなので、私の母は自ら出向きましたが、当日の体調などの状況によってはそういう選択もありかもしれません。

中古マンションの決済・引き渡し

場所は買主が指定した銀行です。
買主、売主、不動産会社、司法書士の4者が一同に集まり手続きを進めるので、応接室を借りました。
日時は平日の午前10時からで、1時間ほどで終わります。

80歳以上でローンを組むのはほぼ不可能です。
なので、支払いは当然現金一括となります。
不動産の決済は大金を1度に消費するので、てっきり認知症検査のようなことを銀行側で厳しく行うと思っていましたが、まったくありませんでした。
振込用紙の記入は私が行ったので、銀行との取引に関して母は何もしていないのも同然です。
私が実の子供とはいえ、本当にお金を振り込んでいいのか母に最終確認をとらないのは、ちょっと違和感がありました。
この日に母がしたことといったら、司法書士から渡された登記に関する書類の署名くらいです。

不動産会社と司法書士の手数料についても振り込みを行いましたが、その場で振り込まれたのを確認したのは売主だけです。こういうとき、ネットで見られるようにしておくと便利ですね。取引先の銀行が別々でも、スマホですぐ確認できます。

この後、売主からマンションの部屋の鍵をもらい、見学からはじまった一連の不動産売買の手続きはすべて終了です。

80歳以上で不動産売買するときのポイント

・購入意思の確認
・健康に十分配慮する
・付き添いは必須
・名前、現住所、生年月日は暗記し漢字で書けるようにしておく
・契約は代理でも可能

買う?買わない?
まずはここをはっきりさせることです。
うちの場合、今日買うって言っておきながら、明日になってやっぱやめたというケースが幾度となくありました。
言うことがそのときの状況によってコロコロ変わるんですよね。
そのせいで、住み替えを検討してから実際に買うまで7年もかかってしまいました。
正直、引っ越した後でも、また元の家に帰りたいと言い出すんじゃないかという不安は完全には拭えません。

健康は言わずもがな。
交渉途中で入院ってことになったら、今までの努力が水の泡です。
契約から決済までの間は特に、不要な外出は避け人との接触もなるべく控えました。

100年近い人生において、不動産売買は一番大きな買い物といってもいいでしょう。
年齢に関係なく、交渉は一人よりも二人のほうが安心できる気がします。

一生変わらない個人情報って、生年月日くらいですかね。
名前は結婚するとき変わることがありますから。
そう考えると、本人確認で必要なのも納得です。

どこまで代理でいいのかは、不動産会社や銀行しだいでしょう。
認知症になると不動産は売れないという話をよく聞くので、代理を立てれば全部丸く収まるというものでもないと思われます。
いずれにしても、買主には委任状作成の手間が発生します。

この記事を書いた人
アクリ

当サイト『ソリュタイ』の管理人です。
Webライター歴10年超。
これまで万単位の記事を、クラウドソーシングほか様々なサイトで作成、公開、納品してきました。
自身の体験を通じたオリジナリティの高い情報発信を心がけています。

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