農業のバイト・パートで運転するかもしれない車またその資格は?

収穫した野菜を運ぶ車 仕事
収穫コンテナを荷台に載せた軽トラ

農業に興味がない人でも想像できるように“軽トラック(略称:軽トラ)”です。
トラックは英語の『truck』からきており、日本語では貨物自動車のことを指しています。
貨物は、固体、液体、動物、植物など物品の総称です。
ようするに、農業にとっての軽トラは、農機具をビニールハウスまで持ち込んだり収穫した農作物を店まで運んだりするのを目的としています。

「農業ではなぜ軽トラックを使うのか?」
という疑問ですが、おそらく、中型トラックなど他の車と比べると税金や保険料などの維持費を安く抑えられるからでしょう。
あるいは、幅の狭い農道でもスイスイと前に後ろに進めるからかもしれません。

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軽トラックの運転に必要な資格

農業で必要な資格
農業バイト・パートをするときの必須条件ではないが、このような資格があると重宝される

日常の車の話題で“軽”という言葉が出てきたときには、たいてい丸っこい形をした軽自動車のセダンを指します。
軽トラ、軽ワゴンもこの軽自動車の一種です。

道路運送車両法施行規則によると、以下の条件に当てはまる自動車を“軽自動車”と呼んでいます。

  • 車輪数3以上
  • 長さ3.4m以下
  • 幅1.48m以下
  • 高さ2.0m以下
  • 総排気量660cc以下
  • 最大積載量350kg

一方、道路交通法では、軽自動車と呼べる条件について詳しく述べられておらず、構造・その他の条件から普通自動車に該当します。

1968年以前は『軽自動車免許』という国家資格があったようですが、今の第一種免許は大型、中型、準中型、普通、大型特殊、大型二輪、普通二輪、小型特殊、原付の9つです。

よって、軽トラックを運転するのに必要な資格は『大型免許』『中型免許』『準中型免許』『普通免許』のいずれかとなります。

軽トラックを運転するならMTが必須?

車のシフトレバーとペダル
農業で使う軽トラックにはマニュアル車が多い

日本で販売している新車の9割以上はAT(オートマチックトランスミッション)車だとか。
この状況では、これから免許を取ろうと思っている人がAT限定を選ぶのはある意味自然なことですが、職種によっては困ることがあります。

私は今までにオートで動く軽のトラックを、運転したこともなければ見たこともありません。
農業以外に土木の仕事などで軽トラはよく使いましたが、それらはいずれもMT(マニュアルトランスミッション)車でした。

オートマとマニュアルの違いを一言で言うなら、速度を自動調節するのがATで、手動調節するのがMTです。
MT車ではスピードを変えるとき、ギアを1から2、2から3へと手と足を使っていちいち操作しなくてはなりません。AT車のように、ただアクセルを踏み続ければいいというものではないのです。

一般的に、バスやトラック、ダンプカーなど大きな自動車ほどMTが多く、セダンやミニバン、コンパクトカーなど小さな自動車ほどATを利用する傾向があります。

では、なんで運転効率の悪いMTのほうを大型の自動車では当たり前のように使うのかというと、
1. AT車よりコストが安いから
2. 微妙な速度調整ができるから
3. エンジンブレーキがよく効くから
4. アクセル、ブレーキの踏み間違いによる事故が起きないから
などいくつかの理由が考えられます。

軽トラックにダンプや四駆の機能が付いているとさらに便利

ダンプで土を下すトラック
一般的に、ダンプレバーはハンドルの右側にある

ダンプ(dump)には『投げ捨てる』『どさっと下ろす』といった意味があります。
だから、荷台を傾けて積荷を下ろす機械を搭載したトラックは、一般的にダンプカー(略称ダンプ)と呼ばれています。
ダンプ付きの軽トラもダンプカーの一種になるわけですが、軽ダンプと呼んでいる人は見たことがありません。軽トラはダンプ機能があろうとなかろうと軽トラです。
また、ダンプカーは“ダンプトラック”と呼ぶこともできますが、「2tダンプ」「10tダンプ」など最大積載量の違いで呼び分けるケースが多く、少なくとも現場の作業員の間ではこのような呼び方はしません。

ダンプのメリットは、土や砂など地面に敷く物質をスコップ作業等の人力に頼らずにレバー一つで一気に下せるところです。
荷台が「ウイーン」と傾いて、アスファルトが「バサッ」と音を立てながら滑り落ちる場面を、道路で見たことが誰しも1度はあると思います。
特に土木での活躍が目立つ機能ですが、農業でも大量の肥料を運んだりするときなどに便利です。

四駆とは、4つの車輪で自動車を動かす四輪駆動あるいは4WD(four wheel drive)のことです。
ほとんどの自動車はFF(前輪駆動)なので、普段買い物や通勤でしか車を使わない人からすると、農業で四駆と言われてもピンとこないかもしれません。
私も『四駆の軽トラがある』と初めて知ったのは、土木の仕事に就いてからでした。

四駆のメリットは、地面がぬかるんでいたり凸凹だったりする悪路(あくろ)に強いことです。
雨水により地面との間に隙間ができて二駆のタイヤが空回りするような状況でも、四駆に切り替えた途端、前に進むことがあります。
また、側溝などに脱輪しても人の手を借りることなく自走で脱出できます。

慣れるとセダンよりも軽トラックのほうが運転しやすい?

セダンとトラックの形をした黒白の絵
荷台にたくさんの荷物を積んでいなければ、トラックは前方だけでなく後方も見やすい

私は今まで、普通セダン、普通ワゴン、軽セダン、軽トラ、軽ワゴン、2tダンプ、4tダンプ、4tユニックなどさまざまな自動車を運転してきました。
この中で、最も運転回数の多い自動車は2tダンプです。
土木の仕事をしているとき、月曜から土曜までほぼ毎日乗り回していました。

助手席に顧客を乗せていたこともあり、初めて2tダンプを運転したときのことは今でもよく覚えています。
10tダンプほどではないにしても、2tダンプは普通自動車よりも高さがあって大きいのです。
最初に2tダンプで走行した場所は建物が密着した住宅街で道路の幅が狭く、どこかにぶつけたりしないかと、おっかなびっくりでハンドル操作していました。
そんな初心な状態でも、1か月経つと運転中あくびが出るほどリラックスするのだから、慣れというのはすごくもあり恐ろしいものです。

普通は、軽自動車→普通自動車→準中型自動車といったように、小さなものから大きなものへと順々にステップアップしていくものですよね。
でも、私の場合は逆でした。
軽トラを運転したのは、2tダンプよりもずっと後です。
仕事の関係でたまたまそうなったのですが、このことが影響しているのか、生まれて初めての軽トラの運転は操作的にも気持ち的にもずいぶんと楽に感じました。

軽ワゴンにも同じことが言えますが、軽トラはUターンしやすいというか小回りがじつによく利きます。まるで自分の体の一部みたいに操作性が優れているので、狭い道路で対向車とすれ違うような場面でも恐れずに自信をもって運転できます。
また、前向き駐車が気楽です。車体の先端が運転席の1m以内にあるため、正面から他の車や構造物に接触、衝突することはまずありません。

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