農業に実際に携わり感じた事

仕事農業

皆さんは農業に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
辛い、大変、汚れる、社会貢献できる、健康的。さまざまな意見があるかと思いますが、大半の方は大変なイメージを持たれているのではないかと感じます。
しかし近年は農業に携わりたく就農したり、地方への移住し畑を借りて栽培を始めたりする方々が増えているとも言われています。
私自身もその一人で農業に憧れ5年程携わっていました。(家庭の事情により今は退職してしまいましたが)私は農業法人として経営されている会社に就職し、主にメジャーとされる野菜(キャベツ、人参、ネギなど)を栽培していました。
その中で実際に農業に携わってみて感じた良かった点、大変だった点をいくつか上げていき、今後農業に携わっていきたいと考えている方々の参考になればと思います。

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◎良かった点

手を動かす仕事の充実感

現代はデジタル化が進み、多くの仕事がパソコンやスマホで行われます。 でも、農業は違います。手を動かし、体全体を使って働くことで、頭だけでなく五感をフルに使う仕事です。土の触感、太陽の暖かさ、風の匂い、気温や湿度、日照時間の変化に敏感になり、自然との調和を意識するようになりました。自分も自然の一部になっているような感覚になります。

健康的な体を手に入れられる

農業は朝が早い仕事です。 最初は朝早く起きるのが大変ですが、やがて早起きの生活リズムが身について、早寝早起きが習慣になります。 朝日を浴びながら仕事をすると頭がスッキリし、一日を有意義に過ごせますし、 夜は自然と眠くなり、深い睡眠をとることできます。また、一日中体を動かしているので体が絞られて引き締まった体に自然となってしまいます。私は元々筋肉質でしたのでとてもマッチョになりました。

土に触れることでストレスが和らぐ

実際に農業をしていると草刈り、苗の定植など同じ作業の繰り返しが多く無心になれる機会が頻繁にあります。個人差はあるかもしれませんが自分と向き合う良い機会となり悩みや不安が和らぐことを感じます。 デジタル社会では得られない、土の温もりや自然の香りに包まれることで、心もスッキリし前向きな気持ちになれることができます。

◎大変だった点

農薬による健康被害

私が以前勤めていた所では慣行栽培と言って一般的に言われているような化学肥料や農薬を使って栽培をする方法を採っていましたが、農薬による体調不良を何度も経験しました。噴霧器を使って農薬を撒くのですが、マスクなどしていてもどうしても長時間農薬を撒いていると吸い込んでしまい、数日のどの痛みや違和感を感じたりする事がありました。酷い人ですと皮膚が炎症を起こす場合もありました。この点においては慣行栽培を行う栽培方法を採用している農家さんで働く場合は避けては通れない点かと思います。

夏、冬の気候への対応の難しさ

こちらについてはご想像できるかと思いますが夏の暑さ、冬の寒さは本当に辛いです。特に夏の農作業は、早朝でも非常に暑く、高湿度かつ直射日光の中で長時間続くため体力的・精神的に大きな負担がかかります。午後の作業は比較的簡単な作業などを行うようにしていましたが、それでも一日が終わるころにはヘトヘトになっていましたし、酷い時は頭痛やふらつきも起ったりもします。

体への虫の被害

農薬等を撒いていてもやはり虫は出ます。雑草が少し茂ってしまったりすると、そこに様々な虫が住みつき巣を作ったりします。特に蜂などが巣を作っていたりする場合もあり、同僚が刺されたりする場面もありました。また、近くに雑木林や河原などがある畑でですと、蚊が大量に発生し襲い掛かってきます。私は元々蚊に刺されやすい体質なのもありますが、虫よけスプレーを忘れて畑に出て何か所も刺されて仕事にならない事もありました。

◎終わりに

今回挙げさせていただいた点については私がパッと思い浮かんだ物であり、他にも双方に対しての意見はありますし、他の農家さんからしたら「いやいやそれは違う」と言われてしまうかもしれませんが、私自身が感じたものを素直に書かせていただきました。
農業に携わることは決して楽なことではありません。ただ私自身は携わって本当に良かったと思いますし、機会があればまた始めたいとも思っています。

種をまき、苗を植え、水をやり、害虫や病気と闘いながら、一歩ずつ成長していく野菜達を見守るこの仕事はまるで自分の子どもを育てているようにさえ感じます。
天候に左右されますし、収入の波もあります。体力的なきつさなど、厳しい現実もありますが農業は自然の中で働く仕事です。 朝日を浴びながら畑に立ち、季節の移ろいを肌で感じることができるのは、オフィスワークでは楽しめない魅力の一つです。

農業に携わろうか迷ってる方はこの記事を読んで是非一歩を踏み出してもらえたらと思います。これから農業に携わる方々の農業ライフが素敵なものとなることを願っております。

この記事を書いた人

さるみい
出身:山梨
学歴:大卒
職歴:農業、食品メーカー営業
趣味:農業、スポーツ、投資、子育て、旅行、掃除

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