日商簿記1級、迷ったけど挑戦してよかった!【合格体験記】

勉強

大学生のはがし口と申します。私は2024年11月に受けた日商簿記1級に合格しました。その際の勉強期間や使用教材、心持ちなどを、本記事では紹介していきます。

日商簿記1級の勉強を始めようか迷っている方にとって、少しでも受験を前向きに考えられるきっかけになれば嬉しいです。

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勉強を始めるまで

私が勉強を始めようと決意したのは大学2年生の3月でした。当時の私は、2級の内容をほとんど覚えていない状態でした。なぜなら2級に合格したのは商業高校に通っていた2年生の時で、当時からすると3年前の出来事だったからです。大学でも会計学の授業を取ってはいましたが、真面目に受けていなかったので、2級のテキストを見てもこんなのあったな~と懐かしさを感じるだけで、実際に問題を解くのは難しいレベルでした。

そのような状態で1級を受験しようと決断した理由は、ガクチカになると考えたからです。ガクチカとは、就職活動の際に面接で聞かれる「学生時代頑張ったこと」です。大学2年生の冬くらいから就職活動を意識し始めていたのですが、私はそのガクチカが無いことに焦りを感じていました。大学での勉強、部活動、アルバイトをなんとなく続けており、何かに夢中になって打ち込んだ経験がなかったのです。当時の私は、ガクチカには何かすごい結果を残したエピソードが必要だと考えていて(実際に就活をしてみるとそんなことはありませんでした)、日商簿記1級がそれに値すると信じていました。この様な理由から、私は勉強を決意しました。今思えば不純な動機ですね。

では、なぜ日商簿記検定を選んだかというと、それは、簿記が私にとって周りよりもできるものであり、勉強していて苦ではないものだったからです。簿記に関しては、商業高校生時代から友人に教える側であることが多かったです。また簿記の、「○○だから□□」といった思考回路を身に付けていく勉強が好きで、得意な自覚がありました。それを活かしたい気持ちから日商簿記検定を選びました。

使用教材

私が使用していたのは以下の2つです。

・クレアール(通信講座)
テキスト、問題集、答練などが宅配で家に届きます。講義動画をWebで視聴することができ、自分の好きな時間に勉強を進められます。合格に必要な最低限のポイントが抑えられているので、より短い時間で合格したい方にはおすすめです。

・TAC 合格するための過去問題集日商簿記1級
過去14年分の問題が載っています。

学習期間

・具体的な学習期間
大学3年の4月~11月までの8ヶ月間勉強していました。とはいえ、4月、6月、7月は、全く勉強しない日が月の半分くらいあったので、実質6か月半くらいです。

・1日の学習時間
多い日は1日5時間、少ない日は、先ほども述べましたが0時間でした。全体を通しての勉強時間は合計約450時間だったので、8ヶ月で平均すると、1日当たり約1時間半机に向かっていました。

・学習スケジュール 
私は以下のスケジュールで勉強を進めました。
4~8月(175時間):講義動画を見る。出題範囲を一通り勉強する。
9月(82時間):問題集、答練を解く。覚えていないところはテキストを振り返って復習する。
10~11月(190時間):過去問題集を解く。2、3周して問題の解き方を身に付ける。
これはもともと計画していたものではなく、結果的にこうなったというものです。故に反省点や改善点が多くあるので、それを踏まえつつ、具体的な勉強法を次に記します。

具体的な勉強法

学習スケジュールと同様に3つの段階に分けて、私が行っていた勉強法を紹介します。

1.出題範囲を一通り勉強する

講義動画を一通り見ます。この段階はできるだけ時間をかけずに終わらせたいです。なぜなら問題集や過去問を解きながらの復習に時間をかけたいからです。ただ知識をインプットするより、問題を解きながら活用できる知識として身に付ける方が、効率が良いので、そちらに時間をかけます。なので、ここでは忘れることを恐れずに、一旦全範囲を履修することだけを意識します。重要な部分やどう理解したかをメモしておくと、復習するときに助かります。

2.問題集、答練を解く 

問題集や答練を解きながら、忘れているところを復習します。復習は、講義動画をもう一度見ると時間がかかるので、テキストや自分が残したメモを見て行います。私は講義動画をすべて見終わってからこの段階に入りましたが、単元や科目が終わるごとに問題集や答練を解き始めても良いと思います。この段階でも、あまり時間をかけ過ぎたくないです。なぜなら過去問をとくことに一番時間をかけたいからです。何回も忘れてしまうところや理解できないところはノートに科目ごとにまとめて見返しやすいようにしておくと良かったです。

3.過去問を解く

最後に過去問に取り掛かります。ここに一番時間をかけたいです。点数はあまり気にせず、繰り返し解いて、解き方を覚えてしまうのが良かったです。1問解き方を覚えれば、応用できる問題がいくつか出てきます。また、この段階でも最初の方は忘れている部分の復習に時間がかかりました。復習は問題集の回答や自分でまとめたノートを見て行いました。この段階では、実際に検定問題を解くうえで自分がミスしやすいところ(問題文を見落とす、桁を間違える、など)が分かってくるので、それもノートにまとめておくと、問題を解く前や試験本番前に役に立ちました。

合格して

以上のようにして、私は日商簿記検定1級に合格することができました。
日商簿記検定1級を勉強してよかったことが2つあります。

1つ目は、自分に自信がついたことです。合格して過去の勉強を振り返ったとき、私ってまだこんなに頑張れるんだ、と驚きました。というのも、大学入試以降、学業に本気で向き合うことが無かったからです。大学入試の際に心の病気になっており、そのせいでやる気が出なくなってしまったのではないかと考えていましたが、また、勉強に打ち込むことができ、これからも真剣に物事に取り組める自信がつきました。

2つ目は、興味が広がったことです。学業と職業の2つの面で興味が広がりました。学業面では、管理会計を学びたいと思うようになりました。これは原価計算で意思決定の勉強をして、簿記を経営に活かすことに興味が湧いたからだと思います。また現在、大学で税法の授業を取っていますが、1級を勉強していなかったら全く内容が想像できず、難しそうだからという理由で履修していなかったと思います。
職業面では、経理職に興味を持ちました。新卒での経理職は狭き門ですが、1級を持っているからなのか、書類で落とされることはなかったです。

最後に

この記事を読んでくださっている、日商簿記検定1級はハードルが高そうと思っている方に向けて、少しでも興味があるのなら、まずは挑戦してみてほしいです。

私は受験を決める前、ネットで難易度や勉強時間を見て、自分には無理ではないかと思っていました。受験にかかる費用や時間を考えて、合格できなかったらそれらが無駄になるかもしれない怖さがありました。だから、なかなか勉強を始めることができませんでした。しかし、実際に勉強してみると、想像していたほど毎日何時間も勉強しなければならないわけではなかったし、内容も理解できないほど難しいわけではなかったです。なので、少しでも挑戦してみたい気持ちがあるけど、他人の1級に対する評価を見て難しそうだと感じている人は、一歩踏み出して自分で判断してみてほしいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事を書いた人

はがし口
出身:福岡県
学歴:大学卒業見込
趣味:読書、ギター、散歩

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