イースターってなに?エストニアでの初めてのイースター体験記

娯楽

「イースターって最近耳にするけど何の日?」
「子どもの学校のイベントであるけど、正直なにをする日なのか知らない…」

日本でも近年、某有名テーマパークのイースターの宣伝を見かけたり、スーパーなどでイースターの関連商品が売られたりと少しずつ知名度も広がり始めているように感じます。

しかし、もし誰かに「イースターって何をする日なの?」と聞かれたら、『んー…』と迷ってしまいませんか?

エストニアに住むパートナーから「せっかくエストニアにいるからイースターをしよう!」と言われ、「うん、やろう!」と返事をしたものの「え、イースターってなにをするの?」という会話が始まりでした。

※エストニアはバルト三国の一つで、ロシアに接する国です

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イースターって何の日?

イースターは、イエス・キリストが生き返ったこと(復活)をお祝いする日です。
日本語では“復活祭”とも言われます。イースターはクリスマスの次に大切なキリスト教のお祭りで、春に祝われます。

イースター前には四旬節(しじゅんせつ)という40日間の断食期間があります。
この期間はイエス・キリストが荒野で断食しながら祈った40日間を思い出すための期間と言われ、キリスト教の人たちはこの期間に食べ物や楽しみを控えたり、心を清めたりして、イースターの準備をします。

そして、その40日間が終わるとイースターがやってくる、という流れです。

イースターは祝日であり、毎年日程が違います。だいたい3月の終わりから4月のあいだの日曜日です。今年は遅めの4月20日でした。
※教会の伝統や宗派によって日程が異なることもあります

ヨーロッパの多くの国では、イースター前の金曜日はGood Friday(聖金曜日)と言われ祝日です。またデンマーク・ノルウェーといった一部の国では、Maundy Thursday(聖木曜日)で祝日となっており、お店なども休みになるそうです。

私も以前ノルウェーに住んでいた時に、スーパーなどが休みになることを知らず1週間ほど食料難民になったことがあります。ご旅行の際はお気を付けください。

イースターって何をするの?

教会へ行ったり、家族が集まりゆっくり食事をするというのが一般的なようです。

また、日本でもイースターが近づくとお店などにうさぎや卵のグッズが多くみられると思いますが、イースターには、うさぎが象徴として用いられます。
うさぎはたくさん子どもを産むことから「命」や「元気」のシンボルとして、また卵は「新しい命の始まり」をあらわしているそうです。なので、カラフルなイースターエッグがたくさん登場します。
そのイースターエッグを庭や部屋などいろいろな場所に隠し、子どもたちがそれを探す「エッグハント」という遊びも有名です。イースターエッグの中には、子どもたちが大好きなチョコレートやキャンディーといったお菓子がたくさん入っています。

エストニアでのイースターって?

エストニアではイースターが近づくころ、ようやく雪が溶け、所々で春の訪れを感じることができるようになってきます。かつてはイースターを迎える週に、長い冬でたまった家の汚れをキレイにしたそうです。

またイースターに雨が降るとその年の夏は雨が多く、霧が出れば暑い夏になるという言い伝えがあります。

ここではエストニアならではの伝統や過ごし方をお伝えします。

エストニアにはイースターを表す名前が4つ存在します。
ületõusmispüha (復活祭)
lihavõtted (四旬節後のごちそうの日)
munadepüha (卵祭)
kiigepühad (ブランコ祭)

munadepüha (卵祭)

現代ではイースター当日の日曜日に集まってゆっくりとランチをしますが、そのテーブルの中心には自分たちで色付けしたイースターのシンボルであるイースターエッグのバスケットがあります。今でも玉ねぎの皮やビーツの汁などで色付けするのが一般的だそうです。

イースターエッグの色には意味があります。
ピンク:優しさ
:希望
:誠実
黄色:偽り
灰色:調和

女の子は気になる男の子にイースターエッグを選んでもらい、男の子の性格をチェックしていたそうですよ。

そしてエストニアにはエッグハントの他にもポピュラーなゲームがあり、卵の端と端を軽くぶつけ合い、割れなかった方が勝ちというとてもシンプルなゲーム

私もパートナーとイースターエッグの色付けをして、このゲームに挑戦し、見事ピンクの〇ーヴィが勝利を収めました!

ちなみにゆで卵なのでご安心を!

kiigepühad (ブランコ祭)

エストニア(特に南エストニア)では、イースターにブランコをこぐ習慣があります。ブランコをこぐことは「健康・幸運・豊作」を願う象徴的な行動です。

村の広場に設置された大きなブランコで遊ぶことが伝統的な習慣で、このブランコは、村の若者たちが春の訪れを祝うために組み立て、地域の人々が集まって楽しむ場所だったそう。

そしてこの習慣が現代にも残り、今でもイースターにブランコをこぐことはとてもポピュラーで、kiigepühad (ブランコ祭)ともいわれるゆえんです。
今でも親しまれている、心温まる伝統です。

まとめ

イースターとは何の日かというところから、エストニアでのイースターの伝統・習慣までをお伝えしました。エストニアに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人

naine
出身:東京
学歴:コミュニティカレッジ卒業
職歴:ホテルクローク、経理、不動産営業事務 
趣味:旅行、水泳、映画鑑賞、YouTubeで教わった料理の実践

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