仕事ばかりで、気づいたら一日が終わっている…。
そんな生活、ちょっと息苦しくないでしょうか?
「新しいことを始めたいな」と思っても、「それってお金になるの?」「意味があるの?」と考えて、結局何もしないまま…。
でも実は、稼げるかどうか、意味があるかどうかに関係なく、趣味を持つことで人生がグッと豊かになると私は思っています。
私自身、仕事が忙しくて体調を崩しがちだったときにDTMを始めました。
DTMとは、デスクトップミュージック。
つまり、パソコンを使って音楽を作成する作業です。
音楽経験はゼロだったのですが、パソコンさえあれば挑戦できるということで、試しにボーカロイドに歌わせて動画サイトに投稿してみたのです。
出来は正直イマイチ。
しかし、それが気にならないくらい楽しくて、創作を通じて新しい仲間もできました。
この記事は、なぜ趣味が心を満たすのかを考えることで、趣味に時間を使って心をリフレッシュすることを奨励していきます。読んでくださった方の為になれば幸いです。
お金を稼ぐだけが幸せじゃない
■お金と幸福の関係
人は「もっとお金があれば幸せになれる」と思いがちですが、実際には年収がある程度(日本だと800万円くらい)を超えると、それ以上稼いでも幸福度の上昇はほぼ止まるそうです。
つまり、がむしゃらに働いて稼ぐことよりも、自分の心の穴は何で埋まるのかをよく考えることが第一歩です。おそらく、いつも仕事で忙しくしていてもどこか虚しくて疲れているのは、その人の心の穴は仕事で埋まる形をしていないからです。
■お金が目的になると、楽しさが減る
趣味でも「これでお金稼げないかな?」と考え始めると、途端に義務感が出てきて楽しくなくなります。逆に、ただ純粋に楽しんでいる趣味は、ストレスが減って幸福度アップにつながります。
次に、趣味に没頭することで、なぜ幸福度が上昇するのかを説明していきます。
趣味が心を満たす理由
趣味が幸福度をアップする根拠について、これまで為になった知識を紹介します。
① 自己決定理論
有名な心理学者が提唱した「自己決定理論」によると、人が本質的な幸福を感じるには以下の3つの要素が満たされることが重要です。
・自律性(=自分の意思でやること)
・有能感(=スキルが伸びる実感)
・関係性(=仲間ができること)
これら全部を満たすことができる趣味は、いい趣味だといえそうです。
もちろん、どれかが欠けていても、好きでやっていることには価値があります。
② フロー体験
何かに夢中になって、気づいたら時間が過ぎていることはないですか?
これが「フロー体験」とよばれるもので、こちらもとある有名な心理学者の理論です。
スポーツ分野でいう「ゾーン」と同じ意味です。
何かに没頭すると、ストレスが吹き飛んで気分がスッキリするのです。
採算性、効率性が求められる仕事や活動では「成果」「締め切り」「他者評価」が介在しやすく一つの物事に没頭するのが難しいです。
しかし趣味なら「ただ楽しむ」ことができ、フロー状態に入りやすくなります。
③ 進化論的視点
人間は元々、生きる上で必要のないこと(音楽や絵とか)を楽しむことで、社会性を発展させ、長期的な適応力を高めてきました。ですので、趣味が満足感を生むのは、ある意味で本能に組み込まれているといえます。
つまり、趣味が「直接の利益を生まなくても」脳は報酬を感じるように進化してきたのです。
④ 私の経験:DTMとボカロで曲を作った話
仕事が忙しくて気分が沈みがちだったとき、思い切ってDTMを始めました。楽器なんて弾けませんでしたが、パソコンひとつで曲が作れると知って、挑戦してみたのです。
ボーカロイドに歌わせて、動画サイトに投稿。出来はお世辞にも上手とは言えませんでしたが、コメントをもらえたり、同じ趣味の仲間ができたりして、すごく楽しかったです。
結果的に、音楽を通じて心の穴が埋まったというか、仕事以外の楽しみができたのです。
まずは小さく始めてみよう
「でも、趣味を始める時間もお金もない…」って思っている方もいるかもしれません。
そんなときは、こんな感じで気軽に始めてみてください。
■小さな一歩から始めるコツ
スキマ時間を使う:通勤中や寝る前にちょっと試してみる。楽しいことを見つける作業。
お金をかけすぎない:無料のツールや安価な趣味から始める。
完璧を求めない:最初から上手くできなくてもOK
仲間を見つける:SNSやオンラインコミュニティで情報交換
創作型であれば、DTMや動画作成、デジタルアートはパソコンさえあれば追加費用不要で始められます。
体験型であれば、費用はいくらか必要なものの、スポーツやボードゲームなどに取り組めば新たな仲間と出会いやすいです。
知識型であれば、資格の勉強や読書などなど。意味を見出しやすいでしょう。
趣味はお金にならなくても価値がある
「それって稼げるの?意味あるの?」って言われること、ありますよね。
でも、趣味に収益性は関係ないのです。むしろ、稼ぐことが目的になると幸福度が減ります。
■趣味がもたらす価値(=意味)
スキルが伸びる:成長を感じることでモチベーションUP
新しい人脈ができる:共通の趣味を持つ仲間とつながれる
毎日が楽しくなる:仕事以外の楽しみがあると、人生の充実度が上がる
これらを、ストレスなく達成することができる可能性を秘めています。
まとめ
心には、仕事ばかりの毎日では満たされない穴があります。
お金のためじゃなく、ただ楽しむための趣味を持つことで、人生はもっと豊かになる。
「上手くできるか?」じゃなく、「楽しめるか?」で趣味を選びましょう。
それは、とても大きな意味があることです。
あなたも、何かひとつ始めてみませんか?
Abe
出身:新潟
学歴:国公立大学院 修士
職歴:研究開発業
趣味:音楽作成、漫画、映画
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