マイホームを買った後の話

暮らし

みなさん、マイホームは欲しいですか?

我が家は2年前、いい立地の土地が安く売りに出されていたので、マイホームを購入しました。
新しい家、そしてこの地域に住み始めてから2年経ちましたが、ようやく新参者の域から出て、馴染んできたように思います。
そして、マイホーム購入を考えている方々が、少し不安に思っているのが地域の人間関係ではないでしょうか

「お隣さんが変わった人だったらどうしよう」
「町内会があるみたいだけど、入りたくないなぁ」

など、マイホームは欲しいけど、人間関係や地域のしがらみに対する不安がありますよね。
私たちもそうでした。
では、私たちがこの新しい土地で、隣人関係、町内会、ママ友など、どのように対処していったか、お話していきたいと思います。

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挨拶回りはどこまですべきか?

私たちは夫婦、5歳、3歳、1歳の子どもがいる5人家族で、越してきた当時はまだ末っ子は生まれていませんでした。

マイホーム購入の契約が済んでからは、その土地を何度も見に行ったり、周辺を歩いてみたりしていましたが、建築工事が始まる時に、初めてご近所さんに挨拶回りに行きました。
挨拶回りには、百貨店で購入した菓子折りをもって、道路をはさんだお向かいの通りのすべて、我が家の通りすべて、あとは敷地が接するお宅すべてに行きました

越してきたところは住宅密集地で、地域名で括った大きな町内会が1つあるのですが、それが区画ごとに10ほどに分かれ、さらにその中で班に分かれています。
町内会の集まりなどで交流があるのはこの班の方々なので、敷地が接していても挨拶回り以降一度も会ったことがない方も多いです。
なので、広範囲に行き過ぎたかなとも思いましたが、それでも多くのお宅に挨拶回りに行っておいてよかったなと思います。
どんな人が住んでいるかお互いに知っておいたり、顔を覚えておくことは防犯の面からしても必要だと思いますし、何より生涯付き合っていく近所の方々ですから、初動は大事!
挨拶があるのとないのでは、人からの印象もだいぶ違います。
挨拶回りは、広すぎるかな、と感じる程度に行っても損はないと思います

町内会について

「町内会なんてまだ存在しているの?」「町内会なんて面倒だし、入りたくない」と思われる方もいるでしょう。
私たちもそう思っていましたし、実は今でもそう思っています。

今住んでいる地域は、100世帯以上あるわりと大きな住宅地ですが、田舎なのもあってか8割の世帯は町内会に加入しています。
入会時に公民館建設費用分担金を6万円程納める必要もありましたし、年会費として毎年1万円近く払っています
夫は町内会の役員の仕事を割り当てられ、2か月に1度ほど仕事終わりに会議に参加、町内会のイベントがあれば日曜日にお手伝いに駆り出されます。

しかし、なぜ加入して、そして今も継続して入り続けているのかというと、子どもがいるからです。
子どもたちは、これからこの地域で育っていきます。
そして、町内会に加入している家庭が8割ほどの大勢で、うち子育て世帯は3割ほどいます。
私自身田舎で育ちましたし、町内会に加入しているかしていないかで、その家庭に対する大人の微妙な態度の違いを肌で知っていました。
なので、私たち夫婦だけで住んでいくのなら入らなくても構わないのですが、子どものことを考えると、この田舎の考えが根深く残っている地域では入っておくのが無難、というのが私たち夫婦の結論でした。

町内会に入っていれば、ゴミステーションの見回りだったり、町内の公園の定期清掃、夏祭りや町内の文化祭など、顔を合わせる機会も多く、自然と仲もよくなりました。
今では頂き物をしたり、子どもを可愛がってもらえたりして、入っておいてよかったなと感じています
確かに役員の仕事、ゴミステーションの見回りなど、時間も労力も提供しなければならないことが多いですが、最近は、町内会の負担を軽減しようしている地域も多いようなので、過度な負担がない町内会でしたら、入っておくのが無難かもしれません。

ご近所付き合いの難しさ

これが、皆さんが一番気になるところではないでしょうか。
私たちの場合の話ですが、参考になれば幸いです。

まず、越してきて2年経ちますが、一番顔を合わせるのはお向かいの、定年退職されたご主人と奥様、庭向こうのお隣さんです。このお隣さんは数年前にご主人をなくされた70代ぐらいの方です。
この方々は基本、ずっと家にいらっしゃいます。
私も一番下の子を3歳まで自宅で見るつもりですので、昼間は家にいることが多いのですが、庭に出たり、玄関から出たときに、高確率でご老人たちも出てきて話しかけてきます
越してきた当初は、いい印象を持たれたいという気持ちがあったので、話にも長い時間付き合いました。

しかし、子どもを幼稚園に通わせるようになり、朝大急ぎで玄関を出るような時でも、お向かいさんやお隣さんが出てきて話しかけられ、やきもきすることが続きました。
なので玄関を出てお向かいさんやお隣さんに会っても、「行ってきまーす!」と笑顔で挨拶をし、走って車に乗り込むことを続けていたら、最近はわざわざ出てこられることもなくなりました。
それより一番悩まされたのが、私が洗濯を干したり、花の手入れなどで庭に出るとお隣さんも必ず出てきて、こっちが気づくまで咳払いを続けることでした

庭向こうのお隣さんとの敷地の境は、外構費の見積もりの高さにびっくりして、とりあえず安くすむように低いフェンスだけ建てたのでしたが、これが失敗でした。
私が庭に出ると、窓から見ているのかお隣さんも8割方出てくるのです。
そして出てきたことに私が気がつかないと、気づくまで咳払いをします。
そして話をしたがります。
悪い人ではないのですが、毎日家族でもない人にプライベートな空間で話しかけられることが、私にはすごいストレスでした。

なので、主人に相談し、お隣との境界に生垣を作ることにしました。
住宅密集地の庭で、しっかりプライバシーを確保したいのなら、塀は大事です!
しかし、外構費用は高くつくので、うちもそうですが生垣という方法もあります。
生垣は年1,2回剪定の手間はありますが、外構よりだいぶ安く済み、地域によっては生垣設置費用の補助も行っています。
生垣設置となると外構業者か庭師さん、もしくは自分で植樹する、この方法から選ぶことになると思います。
この中で、庭師さんに頼もうと思っても、職人気質なところだったりするとなかなか料金を聞きにくいこともありますよね。
そこで私の地域の相場にはなりますが・・

¥20,000~¥25,000(庭師さん1人当たりの人件費)+¥5,000前後(剪定した枝等の処分代)

というのが、大体の相場のようです。
この庭師さん1人当たりの人件費は、たとえば午前中だけで済んだから安くするというのはないようで、1回来ていただくと満額払う、というのが慣習のようです。
そして、大体1人では来ないので(見習いさんも来ることが多いです)人数分の料金がかかります。
しかし、すごく広いお庭でない限り1日で終わらせてくれますので、外構工事をするより短期間で安く済みます。
外構費をケチったために、お隣さんに悩まされることになったので、もし庭でもプライバシーを確保したい私のようなタイプでしたら、ケチらないほうが精神衛生にとって良いと思います。
ちなみに夫は近所の視線などはまったく気にしないタイプですが、それでもお隣さんが咳払いをしてくることにはうんざりしたようで、生垣設置に賛成してくれました。
お隣さんには、費用が用意できたので生垣を設置すると話し、最初からその予定だったというふりをして、角が立たずにプライバシーを確保できました

ママ友について

そして、子どもを持つ私にとって大きい存在、それがママ友です。
この地域には、同じくらいの子どもを育てている家庭がそれなりにいます。
地域の公園に行けば、誰かしら必ずいて、子ども同士を遊ばせつつ長話が始まります。
最初はそれも楽しかったのですが、お昼を過ぎてもおしゃべりが終わらず、帰るタイミングも逃し、時間が奪われていくことがだんだんとストレスになっていきました

しかし、同じ町内で今後何十年と顔を合わせていくし、子ども同士が同級生になっていくことを考えたら、無下にするわけにもいかなくなります。
それを考えると、交流を断つというのもリスクですから、どうすべきかしばらく悩みました。
ですが、そのころちょうど夏を迎え、暑さが厳しくなってきたので公園に行くことを控えているうちに、自然と付き合いも控えめになりました。
これはいいチャンスだ、と思い今も密な交流はしていませんが、だからといって顔を合わせると輪から外されることもありません。少し距離はおかれていますが、私にはそのくらいがちょうどいいと、離れてみて気づきました。
家に呼ばれたり、お茶に誘われることはなくなりましたが、それでもこちらも会えば笑顔で挨拶をし、近況を尋ねるように心がけています。
つかず離れず、自分の時間を犠牲にしすぎないことがストレスなくママ友と交流していく秘訣だと思います。

まとめ

マイホームを買ってから、この地域での人間関係が作られてきて、2年かけてようやく落ち着いてきたように思います。
幸い、私たちの周りには極端に変わった人は今のところいませんが、それでもいろいろ悩まされることがありました。

私たちの例ではありますが、少し具体的なイメージが湧きましたでしょうか?
私たちの経験が、マイホーム購入を考えている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

おくちゃん
出身:青森県
学歴:大学中退
職歴:接客業など
趣味:読書、庭いじり

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