自己肯定感がなくなったときに『学ぶ』をはじめてみた

勉強
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看護師としての私と生活の変化

私は、看護師として病院で15年以上働いてきました。
家では主婦として家事をこなし、2人の小さなあばれ盛りの子供の育児に追われた毎日を送ってました。

ですが、突然生活が急変したのです。
そう、コロナウイルスの蔓延です。
政府が出した緊急事態宣言により私は仕事を休むことに
しばらくすると、家族以外と接する機会が激減したことにより、少しずつ気分が沈んでいくのを感じるようになりました。

もともと明るい性格で、細かいことは気にせず落ち込まないタイプだった私ですが、これまでとは違う孤独感と不安感が湧き上がってきました。

心が疲れる日々

外に出られないストレスから、子供たちは一日一日と不満を募らせていきました。
さらに、私もずっと子供たちがいる中、家事が進まず、余裕のない日が続きました。
そのたびに夫から叱られることが多くなりました。

SNSを見ては、「他の人はうまく家事や育児をこなしているのに、どうして私にはできないんだろう…」という気持ちに苦しむようになり、少しずつ自分に自信がなくなりました
どうしようもない、今まで経験したことのない気分に耐えながら毎日を過ごしていました。

イライラが溜まる

子どもたちの声やテレビの音さえも雑音に感じられ、イライラが募るばかりの日々。
誰にも言えない不満。

しまいには、テレビから流れてくる日本語にさえ敏感になり、何をしていても言葉が頭に残って、その言葉の意味を考える…。どうでもいい話のどうでもいい言葉がいちいち頭に入ってくることにストレスを感じるようになりました。

その対処法として、まったく意味がわからないKpopの音楽を聴き始めました。
歌詞の意味がわからないため、リズムやメロディーだけに意識が向いて、自然と心が落ち着くのを感じました。
言葉の意味に引きずられずゆっくり、リズムの流れに身を委ねる時間は新鮮で、気持ちが少しだけ楽になったのです。

「書く」ことで自分と向き合う

当時中国ドラマにはまっていた影響もあり、写経を始めてみることにしました。
写経をしている間は文字を一つ丁寧に書くことに集中でき、心が穏やかになりました。
「書く」作業がこんなにも心を落ち着けるとは、思いもよりませんでした。また、書き終えた後の達成感も気持ちの良いものでした。

これを機に、せっかくだからと、本の書き写しも始めてみました。
内容に関心のある本を少しずつ書き写すことで、自然と集中力が増し、雑音も耳に入らなくなったのです。
そして気づいたら少しずつ学んでいく楽しさに目覚めていました

資格取得の挑戦と自己肯定感の回復

学びを深めるうちに「もっと知識を活かしたい」と感じるようになり、心理カウンセリングに興味を持ち、資格取得に挑戦してみることにしました。
この挑戦は、私にとって自己肯定感を取り戻すきっかけとなりました。
少しずつ勉強する中で、また一つ達成感を感じられる瞬間が増え、ますます前向きな気持ちを持てるようになりました。

心理カウンセラーの資格取得後も、さらなる学びを深めるため、メンタルトレーナーの資格にも挑戦。学びつつも自分の自己肯定感の低さを分析することにより、理想のビジョンを見つけることができました。
どうしたら理想のビジョンに近づけるようになるのだろうと模索する日々でしたが、メンタルトレーナーで培った知識が、私の心に大きな自信をもたらし、以前よりも気持ちが明るくなるのを感じました
小さな積み重ねが、「自分にもできるんだ」という日々の支えになったのです。

学ぶことの楽しさを知る

今では、どんな分野でも興味が湧くとすぐに調べて、ノートに記録するのが習慣になりました
気になった情報を見つけ、調べることが楽しく、これまで考えなかった小さな喜びや発見を楽しむようになったのです。

ちなみにKpopにもどっぷりハマり、今では本格的に推し活をしています。
推し活の楽しさが生活に新たな彩りを添え、また生きがいの一つになっています。

教師への挑戦

務めていた会社が突然倒産したことにより、アラフォーにして新たなキャリアを求め、大学に通うことを決意しました。
自分が学ぶことの楽しさを知った今、次は教える側として、新しい環境で力を発揮したいと考えるようになったのです。

中学生の時に憧れていた「教師」という職業が、今の私には輝かしく映ります。
正直この歳になって、新たな夢を追うとは思いもしませんでした。
学生たちと共に学び、成長できる教師になることが、今の私の新しい目標です。

結び

コロナ禍での苦しい経験がきっかけで、自分自身を見つめ直すことができました。

Kpopや写経、書き写しとの出会い。自分にとって学び、成長、推し活をする楽しさを知ったことで、今では自己肯定感が回復し、毎日を前向きに過ごしています。

「自分には何もない」と感じていた頃の私が、まさかここまで変わるとは思いませんでした。
年齢を重ねてこそ、気づける学びの楽しさを、これからも大切にしていきたいと思います。

この記事を書いた人

みこ
出身:埼玉
学歴:専門学校
職歴:看護師、現在は主婦
趣味:ハンドメイド、勉強、推し活

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