安心安全なWeb記事作成の推奨・注意・禁止事項

仕事情報通信業

言論の自由の関係か、文章の書き方の規則はありそうでないです。
そのせいか、Web記事を書き始めたばかりの頃、気にしていたのは著作権くらいで、あとは自分の好きなように書いていました。

規則がないならせめてと、コツ、極意、名言みたいなのを意識するようになったのは、執筆スピードがきっかけです。
1秒でも速く書けるようになりたくて、文章作成に関する本やWeb記事を読み漁りました。

最近、そこで出会った一つに「1文字でも短く書く」があります。
どちらかといえば基本に近い文ですが、ドキッとさせられました。

この他、安心安全なWeb記事作成で役に立つかもしれない先人たちの教えを紹介します。

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安心安全なWeb記事とは?

子供や高齢者が読んでも、危険ではない、不安にならない記事のことです。

文章を書く目的は、大きく四つに分類できます。
説明文:紹介文、広告文、論説文
報告文:ニュース、メール、ビジネス文書
物語文:小説、シナリオ、詩
記録文:日記、感想、統計

記事は、実際に起きた出来事など事実を主とする文章です。この時点で、創作を主とする物語文は外れます。代表的な報告文である新聞は、もちろん記事ですが、公開しているのは一部のメディアに限られます。過去の言動を確認するための記録文は、個人的な意味合いが強く、本来、大衆向けではありません。
以上より、Web記事の多くは説明文となります。

安心安全なWeb記事を書く目的は、説明ともう一つ営業があります。
文章の上下や間に広告を掲載するのは、記事の主題に関連する商品やサービスを提案したいからです。
読者だけでなく、広告主に迷惑をかけないための、安心安全でもあります。

安心安全なWeb記事作成の推奨事項

執筆前(準備)

いい話より困る話

「宝くじが当たった」「就職先が決まった」「新車を買った」
こういういい経験をしたあと、検索サイトを使って何か調べようとしますか?
「う~ん」としばらく考え込んでしまいそうです。

一方、
「財布を落とした」「会社が倒産した」「車が動かなくなった」
など困る出来事が起きたときはどうでしょう。
「財布 警察」「倒産 転職」「車 修理」等、解決策を急いで探すはずです。

このような事態を未然に防ぐためにも、成功談より失敗談。
自慢やお勧めする話よりも、トラブルや悩みを解決する話のほうがWeb記事としての価値は高くなります。


3の法則

金銀銅、青黄赤、上中下・・・。
選択肢を3つ用意するというものの捉え方。
一つは少ない。
二つでは物足りない。
四つ以上は覚えるのが大変。
そんなわけで、三つくらいが少なすぎず多すぎずほどよいとなります。

例文の数、見出しの数、お勧めする商品の数など迷ったときは最低三つ用意しておきましょう。


集めて選んで並べる

あるお題が提示されたあと、いきなり書き始める人がいます。500文字程度ならそれでもいいですが、1000文字以上になると途中で行き詰る可能性があります。書いては消し手を繰り返さないようにするためには、事前準備が欠かせません。

まず記事に使えそうなネタ(情報)を、自分の記憶や本などからたくさん集め、エクセル等に書き出します。
その中から、特に役立ちそうなものをピックアップします。
最後に、書く順番に並び替えます。

執筆中

人に語りかけるように書く

書き言葉ではなく話し言葉
客観的ではなく主観的
である調ではなくですます調

書き言葉、客観的、である調の代表的な記事といえば新聞です。最近起きた出来事が、淡々と書いてあります。事実しか載せないので、断定的で力強い印象。先生が生徒に説明しているイメージに近いかもしれません。

双方向のメールと違い、Web記事は一方通行ですが、読者と話をするつもりで書くのがおすすめです。相手との関係は対等で初対面。年齢不明なので、言葉遣いは敬語にしましょう。
道で迷っている人に声をかけるつもりで書くと、相手に優しさが伝わりやすいです。


1文字でも短く書く

つい最近まで、文章は1文字でも長いほうがいいと信じていました。
理由は、そのほうがお金になる可能性が高いからです。

仕事では、2000文字の記事より4000文字の記事のほうが高収入。
本では、文字数やページ数の少ないものより多いほうが価格は高い。
Web記事でも、文字数の多いほうが読者の滞在時間が長く検索サイトにおける評価が高くなりやすいです。

そういうことから、文字稼ぎに力を入れている時期がありました。
でも、これはライター目線でからこその発想。
読者からすると、文字数は1文字でも短いほうがいいに決まっています。そのほうが、経済的にも時間的にもお得だからです。


わかりやすく書く

このフレーズをよく目にするのは、それだけ大事で、かつ実践するのが難しいからです。

・知りたいことが見つけやすい
・言いたいことが理解しやすい
・読みやすい
・考える必要がない
・調べる必要がない

など、“わかりやすく”という言葉には、いろんな意味が込められています。

読者がまず求めるのは、自分の疑問に対する結論です。詳細やその他の情報は、二の次となります。
その要望を満たすための、『結論を先に書く』です。
読者の探す時間を減らすため、私は導入文、画像、目次(見出し)のいずれかに入れています。

使う言語は標準語が基本。
普段使いなれている言葉で十分です。
業界用語の使用はなるべく避けます。どうしても使いたいときには、説明を一言二言。
ことわざとか独特な言い回し、方言、語彙力自慢は不要です。

わかりやすい文章は、内容が頭の中にスッと入ってきます。
何度も読み返す必要がありません。
どことなくリズミカルで、読み終わったあと、疲れが溜まるどころか清々しい気持ちにさせてくれます。

執筆後(最終チェック)

一晩寝かせる

今すぐにわからなくても、しばらくして気づくことはあります。
これは、いいアイデアが就寝中や通勤中に突然閃くようなもの。
書き終わっても、すぐに投稿や納品するのはあまりおすすめできません。

一晩というのはもののたとえで、数時間後あるいは数日後でも問題ないです。


声に出して読む

チェックの方法は、黙読よりも音読のほうが効果的です。
Web記事は聞き手がいる前提で書くので、正確には声に出して読むというより話すでしょうか。
言葉が口からすらすら出てくるようなら問題なし。
度々引っかかるようなら修正が必要です。


粗を探す

コンピュータに例えるとデバッグです。
ミスや無駄を積極的に探して、修正また除去する作業。

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安心安全なWeb記事作成の注意事項

責めると褒める

責める、貶す、叱るのは、するのもされるのも見るのも、気持ちのいいものではありません。
でも、言わなければならないときはあります。
信号無視、ゴミのポイ捨て、イジメなど。
一方で、褒めるのなら好き勝手に書いてもいいのかというと、これもちょっと違う気がします。
自慢話を何度も聞かされるのは苦痛です。
「すごい」「美しい」「カッコイイ」としつこく褒められるのも、ときにわざとらしく聞こえます。
ようは量とバランス。
自慢と称賛と愚痴と非難は、多すぎず偏りなく書くことが大切です。


ポジティブとネガティブ

明暗、上げ下げ、メリットとデメリット。
平坦な文章より、山あり谷ありの文章のほうが読者のためになるし飽きにくいです。
またこれも、どちらか一方に寄るのはあまりよろしくありません。
グルメ番組の食レポで、「おいしい」「うまい」ばかりのコメントを聞くと、「本心から言っているの?」と勘繰りたくなります。
物事は、いい面もあれば悪い面もあるのが自然。
書くときのコツとして、先にデメリットを語ると後のメリットが印象強く心に残ります


誇張表現と曖昧表現

「爆売れ」「神アニメ」「激ヤセ」など。
人の興味を惹くために、あえてインパクトの強い言葉でアピールする手口をいろいろなところで見聞きします。
私も、気持ちが昂っているとき、思わず口走ってしまうことがよくあります。
一見、ポジティブな言葉ですが、度が過ぎると誇張です。
この表現の問題は、実際は低品質でも高品質だと誤解される可能性があることです。

曖昧表現はその逆。
白なのか黒なのか、良いのか悪いのか、結論がはっきりしない文あるいは文章を指します。
疑問点を投げておきながら答えがない
わからないけど、わかったふりをして客を釣る手口。
「時間の無駄だった」と、読者をイラつかせるだけなので使用は避けたほうがいいでしょう。

安心安全なWeb記事作成の禁止事項

法律を守る

仕事でも勉強でも遊びでも、まずこれが大前提。どんな事情があっても、法律に違反する記事を書いてはいけません。
特に注意が必要なのは著作権、プライバシーの侵害、名誉棄損の三つ。
・他人の文章を許可なく使うな
・他人の個人情報を許可なく載せるな
・他人の悪口を言うな


コピペ率

コピペは、著者の許可を得ていれば法に触れません。
ただ、あまりに多すぎると検索サイトでの評価が低くなります。
その割合の理想は、コピペチェックツールで3割以内です。
他人の文章をまったく拝借せず、普通に書いていればそう超えません。
気を配る必要があるのは、リライトやAIの力を借りるときです。


人命に関わる話は避ける

人の命を奪うのは、病や凶器だけではありません。
言葉でも十分起こりえます。
良かれと思って書いたことが、人によっては悪いほうへと進むことがあります。
自分に効いた薬が、他の人にも効くとは限らないのです。
こういう最悪のケースを避けるためにも、リスクの可能性がある記事の作成は避けたほうがいいです。

この記事を書いた人
アクリ

当サイト『ソリュタイ』の管理人です。
Webライター歴10年超。
これまで万単位の記事を、クラウドソーシングほか様々なサイトで作成、公開、納品してきました。
自身の体験を通じたオリジナリティの高い情報発信を心がけています。

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