早稲田大学卒業後、フリーランスで働きつつ、法律・言語など様々な資格取得に向けて日々勉強中の筆者です!
公益財団法人日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定。
通称“英検”というと、高校・大学入試の際に有利に働く資格であるというのが第一印象なのではないでしょうか。
実際、中学生や高校生が受検することが多い資格試験だと思います。
実は、英検はTOEFLやIELTSのような、有効期限が2年以内など明確に定められている資格とは違って、有効期限のない生涯有効な資格なのです!
大学以前に取得した場合でも就活の際に履歴書へ記載できます。
一度取得したら更新不要で、入試や就職などさまざまな場面で役立ってくれる、とってもお得な資格だと言えます。
筆者自身も、英検2級は高校生の時に取得しました。
英検2級一次試験合格の鍵を握る英単語の勉強のコツ
英検2級の試験には、筆記とリスニングの一次試験と、面接形式のスピーキングテストの二次試験の2種類あります。
そのうちの一次試験。
まず、ここで注意すべきなのが英単語の勉強法です。
英検2級は高校卒業程度とされており、2級に必要な単語は約5,000語とかなり多い。
効率的に英単語を勉強していかないと、膨大な時間を割くことになってしまいます。
英単語の勉強というと、ひたすらノートに書いて覚える、というイメージがある人が少なくないのではないでしょうか。かく言う筆者も、毎週行われる英単語の小テストのために中学時代は英単語をひたすらノートに書き写していました。
この勉強法、実はNGです!
意味のない数字の羅列を覚えることってむずかしいですよね。人間の脳は意味のないことを覚えるのは苦手。書き写す英単語の勉強法は、意味のない数字の羅列をただひたすら繰り返して覚えようとしているのと同じです。
私自身、このやり方で小テストをしのぐことは出来ていたのですが、なかなか英単語の綴りと意味が長期的な記憶として定着せず悩んでいました。腱鞘炎にもなりますし、辛いばかりで成果が伴わないなんて嫌ですよね・・・。
そこで、まずおすすめしたいのが“例文の中で単語を覚える”勉強方法です。
意味を持った文章の中にあるほうが、長期的記憶として頭に定着します。
英検2級では文脈次第で意味が変わってしまうような英単語も出てきますので、そういった単語を覚える際には、例文で前後の単語もまとめて覚えることが最も効果的です。
人間の脳は、意味のない羅列よりも意味を持った文章のほうがはるかに思い出しやすい。
また、単語と同じくらい重要になってくるのが熟語です。
中学校で習った一見簡単な動詞でも、それらの動詞がどのような熟語に使われているか覚えなければ使いこなせているとは言えません。
熟語も例文の中で覚えたほうが効果的ですし、長期的なスパンで頭に残りやすいです。
英検2級一次試験突破のためのタイムスケジュール
あらかじめ試験本番の日まで何日あるのか日数を計算し、1日当たり何単語覚えるのかまず決めることが重要です。
勉強初日はやる気に満ち溢れていて、1日100単語!などという目標を立てたりしがちですが、単語を覚えるには継続が大切です。
毎日欠かさずに覚えるようにしましょう。
ただ、人間ですからたまには体調を崩すこともありますし、やる気が出ない時もあるものです。
そういう時は思い切って休みましょう!
英検2級の勉強で点数が伸びないときの対策
長く勉強していると「英語の語彙力はついてきたのに、点数が伸び悩んでいる!」なんてことが起こってくるかと思います。
これが真面目に英単語の勉強をした人がつまずく落とし穴なのです!!
英検2級の長文読解で重要になってくるのが“単語の意味を予測する力”だと思います。
これは、英検だけでなく、ある程度難しい英語の長文読解が出される試験では共通して求められる能力です。
この“力”はどうしたら身につけられるのか。
私の体感では、難しすぎず長すぎない長文問題をある程度の数読むことでしか身につけられないと思います。
数を重ねることにより、文脈の流れから、この単語は大体こんな意味なのではないだろうか、というのがだんだんと見えてくるようになります。
ですので、分からない単語が1~3つほど出てくる程度の英語長文が沢山載っているような問題集の利用をおすすめします。
英単語を完璧に覚えてから長文をやるんだ!というガチガチな姿勢は不要。
英検に絶対に合格したいと思うと、英単語を早く身につけなければと焦るものですが、単語ばかりを見つめる近視眼的な勉強では、かえって遠回りになってしまいます。
語彙力を身につけてから長文に挑むというよりも、長文や文章の中で何度も単語に出会って、少しずつ身につけていくほうが何倍も効率的。
ゆる~い気持ちでコツコツ取り組む、これが英検合格に向けた勉強をする上で必要な心構えだと思います!
英検2級の受験会場での実体験、というより失敗談
ここまで、英検2級の一次試験、その中でも特に英単語力を身につけるコツを中心にお伝えしてまいりました。
ここからはちょっと趣向を変えて、失敗談のお話をしたいと思います・・・。
高校生当時、筆者はリスニングが得意で、過去問を解いてみてもほぼ全問正解の状態でした。
絶対的な自信を持っていたので、リスニングは何とかなるだろう、と高を括っていたのです。
試験当日、大学のキャンパス内にある大教室の会場で英検2級の試験を受けました。
大教室の半分より少し後ろのほうの席に座っていたのですが、リスニングのテスト音声が流れたとき、少しボンボンとした響きを感じたものの、まあ大丈夫だろう。
なので、「音声が聞きづらかった人がいるか」という試験官の問いかけに対して、特に何も言わなかったのです。
他の受験生も私と同様に何も指摘しませんでした。
・・・しかし、リスニング試験が実際に始まってみるとどうも音声が大きすぎるようで、ボンボンと響いてしまって何を言っているのかよく聞き取れなかったのです!
試験中、私語は厳禁であると伝えられていたため、筆者はどうすることもできず、そのまま試験が終了してしまいました。
答案が回収され試験がおわった後、周りに座っていた同じくらいの年恰好の子たちも、音が響いてしまってリスニング音声がよく聞こえなかったと嘆いていました。
こうなってしまっては後の祭りです!
リスニングのテスト音声の音量が適切であるかどうか、必ずリスニング試験の前に確認があるかと思います。
テスト音声が流れたときに少しでも違和感を覚えたら、試験官に指摘してください。
試験の最中に声を発するのは戸惑うかもしれませんが、恥ずかしがる必要はありません!
必ず伝えるようにしましょう。
ちなみに、リスニングが半分くらい不正解となってしまいましたが、ギリギリ一次試験を通過できました。
今回は英検への心構え・コツを英検2級の一次試験対策に焦点を絞ってお伝えさせていただきました。
ゆるく、気長にコツコツとやれば必ず成果は出ます。
人生のさまざまな場面で役に立ってくれる英検、ぜひ取得をオススメします!
スタジオSUMMER
出身:関東近郊
学歴:早稲田大学卒
職歴:翻訳業など
趣味:読書、映画・音楽鑑賞、資格取得、美容、ダンス、旅行、グルメ、ファッション
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