ゴミ捨て場に落ちてたキャッシュカードはゴミ?それとも落とし物?

暮らし

落とし物とゴミの違いってなんだろう?」と考えさせられる、ちょっとしたトラブルが起きたときの話です。

ある平日の15時、ちょっと過ぎくらいだったか。
銀行から1本の電話がありました。
なんでも「○○様のキャッシュカードを警察で預かっているので連絡をしてください」とのこと。

なんかもういきなりすぎて「ハァーーーー↑↑⁉」って感じですよね。
一瞬、詐欺が頭の中をよぎりましたが、かかってきた番号も、これからかけようとしている番号も、ネットで調べた限り安心できそうだったので、銀行の言う通り警察に電話をかけることにしました。

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落とし物の件で警察に問い合わせする前の下準備

銀行から教えてもらった情報は三つ
・警察の電話番号と担当部署の内線番号
・警察の担当者の名前
・キャッシュカードの口座番号

このキャッシュカードは私のではなく、同居人のもので、本人に聞く限り、身に覚えがないというのです。
しかたがないから、同居人が使っている箪笥の中を漁りまくって、銀行に聞いた口座番号が書かれた通帳とキャッシュカードを発見。

(う~ん、どういうこと⁉)
(カード、ちゃんとあるじゃん)

なんだかよくわからないけど、とりあえず、銀行の支店に通帳を持って行き残高を確認しました。すると『878』の表記が。
赤の他人に引き抜かれたかとちょっと思いましたが、所有者本人の可能性もあるし、元々たいした額が入っていたわけでもなかったので、盗難についてはあまり気にしないことにしました。

となると、残る問題は警察が預かっているというカードの真偽。
本物か偽物か、直に見てみないことには何とも言えないので、このときは警察に出向く気まんまんでした。

落とし物の件で警察に電話をかける

以前、オレオレ詐欺に引っ掛かりそうになったとき、問い合わせたことがありましたが、話をしたのは私ではなかったので、おそらく自ら警察に電話をかけたのはこのときが初かもしれません。
なんか、緊張しますよね。
別に悪いことをしたわけでもないのに。
番号は110番ではありません。
市外局番から始まる、その地区の警察署の代表番号⁉
ホームページにだいたい載っているから正誤が確認しやすいです。

かけた時間は、銀行から電話がかかってきた日と同じ日の16時半ごろ。
「急いで連絡をしてください」と銀行の人に言われたものの、通帳を探したりATMに行ったりしていたら遅くなってしまいました。

確か、「○○警察署です」と答えていたと思う。
だから、銀行の人から聞いた「○○さんにつないでもらえますか」とお願いしました。
すると、「刑事課の○○ですか」と聞き返してきたのです。
刑事とか、ちょっと心臓がドキッとしますよね。まさかそんなわけないよねと。
なので、今度は内線番号を伝えました。

「落とし物係の○○です」
やはり同じ苗字の人が2人はいたとのかと、ひと安心。
銀行から連絡があったことを伝えました。

本人確認のための個人情報をいくつか伝えた後、落し物の受け取り方法について。
ここで少し失敗。
よく考えもせず、「警察署に取りに伺います」と言ってしまった。
油断、ですね。
問い合わせのあった警察署は、免許を更新している場所とは別の警察署。
地図で確認したら、思いの外遠かったのです。
6キロ超。
こういうとき、マイカーかマイバイクあれば、サクサクと行ってこられるのですが、我が家には自転車しかありません。
それでも、若いときならたいして苦も感じなかったでしょうが、少々老いた今はちょっと躊躇してしまいます。
バス、電車を使う手もありますが、さらに時間がかかりそうなうえ、お金がかかるときたもんだ。

翌日の朝、電話をかけなおして、郵送に変更していただきました。

落とし物の受け取り手続き

電話をかけなおした翌日にさっそく届きました。
警察の人の仕事は早い!と感心しつつ、郵便配達員にゆうパック代金を支払う。
820円。
この金額は、事前に聞いておきました。

さて、肝心の落とし物の中身を見てプチ愕然。
(これは、どっからどう見てもゴミだろ!割れてるし。拾った人はこれをわざわざ警察に届けてくれたのか)
と。
う~ん、この件で迷惑をかけた方々に感謝すべきなのか、ちょっと微妙な気持ちに・・・。

ひとまずそれはさておき、受け取って手続き完了ではありません。
同封していた受領書に、署名をして返信する必要があります。

ちなみに、この紙には、拾得者の名前等を記入する備考欄があります。
もし、ここに電話番号などの記載があれば、遺失物法により落とし物の価値5~20%程度の報労金を支払わなければならないのでしょう。
ただ、幸いといっていいのか、棄権と書いてありました。
そもそも、使えないカードに価値があるのかという疑問もありますが。

署名後、同封されてた返信用封筒に受領書を入れて、郵便局に向かう。
84円切手を購入するついでに、その封筒を郵便局員に手渡して、ようやくこの一連のトラブルが完了。

トラブルに費やした総時間:4時間
総費用:904円

ゴミか落とし物か決めるのはだれ?

仮にカードが割れていなかったら、どっちが本物?
銀行に聞くのが一番手っ取り早いですが、割れている物を見せて「いつ作ったカードかわかる?」と聞くのも、なんか恥ずかしいような申し訳ないような気持になり躊躇してしまいました。
そこで、注目したのがカード番号。
もし、これがカード発行番号のことであれば、落とし物として届けられたカードは相当古そう。
7桁の数字のうち先頭二けたは
落とし物:00
家にあった物:42
落し物はいったい何十年前のカードだよってことになりますね。

そこで気になったのが、このカードの落ちていた場所。
埋め立て処分場にあったのが、大雨で流されて、どっかの側溝に引っかかっていたとか⁉
拾った人に聞けないのが非常に残念。

それにしても、この拾った人は相当親切な人ですよね。
謝礼目当てじゃないことははっきりしているし、心底、持ち主が失くして困っているのではなかろうかと推察したのでしょう。
その気持ちがわかっているから、警察もゴミではなく落とし物として判断したのかな。

最初の命題の落とし物とゴミの違いについてですが、本来の持ち主が、落とし物といえば落とし物で、ゴミといえばゴミ。
ようするに、判断できるのは拾得者でも警察でもなく所有者のみなのではないでしょうか。

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